2014年4月29日
永島 晃
陽久会の会員の皆様、お元気に多方面でご活躍のことと思います。
今年3月に例年通り制御システム工学科卒業生49名が仲間に加わり、会員総数は約2500名となりました。
1964年に第1回の学部卒業生によって結成された陽久会は、卒業生および歴代教官の同窓会として、今年で50周年を迎えることができました。
皆様のご協力のお陰と感謝いたします。
今後も会員相互の啓発の場として、交流の場として、そして懇親の場として、陽久会をご活用ください。
2011年から工大祭/ホームカミングデーにあわせて『陽久会セミナー』を開催しております。第1回は森正弘先生に、第2回は市川惇信先生に、そして第3回は現役の藤田政之先生にご講演いただきました。
講演会に続いて懇親会も行っております。皆様の積極的なご参加を期待しております。
さて、東日本大震災が発生した2011年3月11日から3年以上が経過いたしました。15,884名の方が亡くなり、行方不明者の方が2,633名おられます。(2014.03.11現在)
また、原子力発電所事故による避難者はいまだ13万人です。また、年間50ミリシーベルトを超える帰還困難区域の2.5万人は帰還自体が危ぶまれています。
この厳しい現実を他人事とすることなく、直接に関わることがなくても心の中に置いて、計測・制御に原点を持つものとして、反省し行動することが求められます。
二度と、『制御不能』や『制御不全』の言葉が新聞紙上を飛び回ることの無いようにしたいものです。
そのためにも、我々研究者・技術者は、組織に従属し過ぎることなく、安全・安心を守るために言うべきことを声に出すことを求められています。
2011年から計測自動制御学会を中心に、安全・安心を高めるためのパネルディスカッションを続けてきました。その中で、『多重防御の仕組み』と『現場力の増力化』の重要性が指摘されています。
現役の陽久会会員の研究者・技術者の皆様の積極的な取り組みを期待します。
私達、陽久会の会員が学んだ学び舎、あの灰色でひびが入っていた懐かしい南棟、今は南5号館と呼びますが、昨年度にリニューアルされました。
5月にはバラバラに仮住まいされていた学科の研究室が南5号館に再集結、東工大制御の本拠地が復活します。
気楽にご訪問頂き、若かりし頃の自分と仲間、そして恩師の先生方を思い出し、現役の活気に触れて元気を充電して下さい。
最後となりますが、会員の皆様、そしてご家族の皆様のご活躍とご健康を祈念いたします。
以上
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