競技内容及びルール



競技コンセプト

 浜辺に落ちている"はごろも"の断片をたくさん集めて,松に長くたなびかせ, 天女に自分の方の松に降りてきてもらう.

競技内容

 フィールド上に置いてある複数の布片を自陣中に立つ棒に引っかける. より多くの布片を引っかけた方を勝者とする. 競技時間は40秒.

競技場

 競技場は"浜辺"と"小山","松"より構成され,"浜辺"に"はごろも"片が 11枚おかれている.

 なお,フィールド及びはごろも片に関する寸法は現物が優先される.

基本ルール

 勝敗は得点のみにより決定する. 基本的には,自陣の高い枝に多くのはごろもを長く引っかけた方が高得点となる.

 松の枝は低い方が1点枝,高い方が3点枝となり, 幹は得点の計算には関係ないものとする.

 得点の計算は競技終了後,マシン及び,はごろも片の 重心の移動が停止してから行う. 両者とも無得点の場合は,自陣に多くのはごろも片がある方が勝者となる.

  1. 自陣の松だけにかかっているはごろも片が得点の対象となる.
  2. フックの一方が砂浜,または小山のどちらとも接していないとき, そのはごろもは浮いているという.浮いていないはごろも片は得点に関係しない.
  3. 浮いているはごろも片が,ほかのどのはごろも片とも接していないときは, 接している中で高い方の枝の得点が得られる.
  4. 浮いているはごろも片のフックが,ほかの浮いているはごろも片のフックと 少しでも接しているとき,それぞれのはごろも片は連結しているという. (フックとはごろもの布が接触しているだけの場合は 連結しているとは見なさない.)連結しているはごろも片がある場合は, (接しているもっとも点数の高い枝の点数)×(連結しているはごろも片の数) が得点となる.さらに,連結点として(連結しているはごろも片の数-1)×2 を加算する.
  5. スペシャルはごろも片が浮いているとき, ふつうのはごろも片が獲得する点数の3倍を与えるものとする. 連結点は2倍である.
  6. 得点は以上の合計である.つまり,

    スペシャルはごろも片が属している場合

    (得点)= 2((連結したはごろも片の数)-1)+(接している点数の高い枝)(連結したはごろも片の数)

    スペシャルはごろも片が属していない場合

    (得点)= 2((連結したはごろも片の数)-1)+(接している点数の高い枝)((連結したはごろも片の数)+2)

    ただし,連結していない場合は(連結したはごろも片の数)=1

  7. 自陣のはごろもに自分のマシンが接触している場合は得点の対象としない. (追加)
山北先生により,勝者に舞い降りてくる天女.
(書いている担当者が一番恥ずかしいです)

制限

コンテスト細則

  1. 安全性に問題のあるマシン,競技場等に傷害を与えるマシンは失格になる.
  2. はごろも片をフィールド外に故意に投げてはならない.
  3. コンテストでのマシン準備および動作チェック時間は 90秒以内とする.この条件を満たさない場合は失格とする.
  4. マシンの準備は電源が切れた状態で行い, 両競技者の準備が完了した時点で一度電源を 入れ動作チェックを行う.コンテスト終了後は速やかにマシンを撤去すること.
  5. 空気圧用チューブは指示に従い色分けしておくこと.(要注意)
  6. マシンのセットおよび取り除きを助けるピットクルーは認めない.
  7. 全てのコンテストに同一マシンを使用すること.
  8. 競技者はコンテスト中マシンおよびアンビリカルに触れてはならない.
  9. 競技場のフェンスの外面はコンテストに使用してはならない.
  10. 相手マシンを傷つける戦略は競技の精神に反するので許されない.
  11. 飛行体は使用してはならない. (削除)
  12. 牽引力を増すために接着剤を使用することはできない.
  13. 競技場および相手マシンを潤滑剤で汚染してはならない.
  14. 12V電源には12V用モータのみの接続が許される.
  15. キット材料の化学的処理およびモータの巻き直しは許されない.
  16. 故意ではなくてもルールに反して勝った場合には, 勝利を取り消されることがある.


具体例


文章だけではわかりいにくいので具体例をいくつか示します.ただし,これらについては,規則に基づき担当者が判断したものであり,公式見解ではありません.
まず,この状態で自分のマシンとはごろもが接していなければ,左側の枝1点,右側の枝1点,計2点です.松に着色をしていませんが,もちろん自陣の色の松に引っかけなくてはなりません.
はごろも片が上の枝に引っかかれば3点です.このように黄色のスペシャルはごろも片が引っかかれば3倍です.つまりこの状態では左側9点,右側3点,計12点です.これだけでもかなりの高得点になりますね.
次は連結点です.右側の枝のように2つのはごろもがつながった場合,連結中の最高得点の枝は3点はごろも片は2枚ですから計6点.さらに連結点が2点.計8点です.

左側の枝のようにスペシャルはごろもが入っていれば9点+3点+2点(連結点)で14点です.

少し複雑になってきました.3枚のはごろも片が連結しています.連結中の最高得点の枝は3点ですから合計9点.連結点は2枚分の4点で,計13点ですね.担当者の間ではここまでできるマシンがあるのかという疑問の声すらありましたが...
よく見るとこれはつながっていません(見えない人は拡大してください)これは3点+1点で4点です.担当者としては,実際にあり得るのかどうか非常に疑問を感じます.
さて,右側の枝には一つのフックに2枚のはごろも片が引っかかっていますが,これでもいままでと話は同じです.すなわち,3点+3点+3点+2点+2点=13点です.全体では14点ですね.

 

注)このページの文面は公開用に書き起こしたものであり, 競技者に配布あるいは指定の方法で連絡された文書が優先する.

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