2000年競技ルール

  • [競技名称] Over The Gap ! 世紀を超えて.
  • [コンセプト] 2000年。新千年紀の始まりで最後の20世紀、21世紀まであと1年。こんな 狭間の年を乗り越え、20世紀の英知を21世紀に伝えよう。
  • [フィールド構成]
    • [フロアー] フィールドは奥の20世紀フィールド(Current century field: Cフィールド)と手前の21世紀フィールド(New century field: Nフィー ルド)に分かれており、CフィールドとNフィールドの間には200 0年を表す幅30cm、深さ15cmのGapがある。また、全てのフィールドはセ ンターラインが引かれている。センターラインで分けられた陣地には、それぞれ のチームの色に塗られたスタートエリアとセーフティゾーンがある。
    • [ボックス] 英知を表すボックス(Wise Box)は15cm立方体で約200g。 Cフィールドの約中央に4段に15個のボックスが積まれており、1 段目にオレンジ色8個、2段目にオレンジ色4個、 3段目にオレンジ色2個、4段目にゴールドのものが1個積まれている。また、溝には両側の端から25cmの所に2個づつシルバーのボックスが直列に埋められている。
    • [ゴール] 各陣の最も手前に、ボックスが1列に8個入る透明なゴールが設置さ れている。ゴールの上部はフィールドの高さと同じである。
  • [競技時間] 40秒
  • [勝敗] 勝敗は得点により決定する。 基本的には自陣のゴールに多くの得点のボックスを入れた方が勝者となる。得点の詳細 は以下の通り。ただし、得点の計算は競技修了後、マシンおよびボックスの移動が停止してから 行なう。両者共得点がない場合は、自陣に多くのボックスがある方が勝者とする。
    • ゴールドのボックスは7点、シルバーのボックスは5点、オレンジのボックスは1点。
    • ボックスがゴールに入っているとは、直接又は他のボックスに接して間接的に ゴールの内側に接していることである。ゴールの内側とは、ゴールの壁の 内側及びゴールの上面である。
    • 各チームの色で示されるセーフティゾーンでは、相手のマシンはセーフティ ゾーンにあるその陣地のマシンの部分に触ってはならない。もし触った場 合は失格となる。マシンの部分がセーフティゾーンにあるとは、上から見 てその部分がセーフティゾーンの内側にあることであり、その判定は審判 が行なう。

競技

競技は2人の対抗戦とする。各マシンはスターティングエリアからスタートする。
競技は「はじめ」の合図で始まり40秒後に制御が自動的に打ち切られることで終了する。

制限

  • [マシン] 分離型マシンは認めない
  • [材料] マシンは、下記の例外を除き、キットに含まれる材料、部品のみで 制作しなければならない. 例外は以下の通り.
    • マシンショップに用意されているボルト、ナット、座金、接着剤.ただし、 これらをマシンの構造材料として使用してはならない.
    • 電気絶縁体として使用されるビニールテープ.
    • マシン内部で使用される潤滑剤.
    • 何の機能も持たない飾り.
  • [エネルギー] コンテストで使用できるエネルギーは
    • 位置エネルギー.
    • スプリングによる弾性エネルギー.(ゴムバンドをこれに使用してはならな い)
    • コントローラユニットから供給される電気および空気圧エネルギー
  • [大きさ及び重さ] 競技開始時に、マシンはスタートエリアを底面とする一 辺400mmの立方体に収まらなければならない.また、質量は 4Kgを越え てはならい.

コンテスト細則

  • 安全性に問題のあるマシン、競技場に障害を与えるマシンは失格になる.
  • ボックスをフィールド外に故意に投げてはならない.
  • コンテストでのマシンの準備およびコントロールユニットの装填、動作チェックの 合計時間は90秒以内とする. また、コンテスト終了後コントロールユニットは60秒以内に取り外さなければならない. この条件を満たさない場合は失格とする.
  • マシンの準備は制御が切れた状態で行い、両競技者の準備が完了した時点 で一度制御を接続し動作チェックを行う.コンテスト終了後は速やかにマシ ンを撤去すること.
  • 空気圧用チューブは別紙の指示に従い色分けしておくこと.(特に注意を払 うこと)
  • マシンのセットおよび取り除きを補助するピットクルーは認めない.
  • 全てのコンテストに同一のマシンを使用すること.
  • 競技者はコンテスト中にマシン及び通信ケーブルに触れてはならない.
  • 競技場のフェンスの外壁はコンテストに使用してはならない.
  • 相手のマシンを傷つける戦略は競技の精神に反するので許されない.
  • 牽引力を増すために接着剤を使用することはできない.
  • 競技場及び相手のマシンを潤滑剤で汚してはならない.
  • キット材料の化学的処理、およびリサイクル品の加工は許されない.
  • 故意ではなくともルールに反して勝った場合には、勝利を取り消されるこ とがある.